【自殺島】無人島で生き残れ!サバイバル漫画。~人はなぜ生きるのか~

サバイバル漫画

今回、私が紹介するのは、自殺島と言う漫画です。

この漫画は、サバイバルを題材としている青年漫画です。

人はなぜ生きるのかという問題を、主人公の成長とともに考えさせられる内容となっています。

無人島に閉じ込められ、法律も何もない場所で出てくる人間の欲望や葛藤が描かれており、そういった人間の醜い部分が前面に出てくるような話が好きな人は、この漫画は好きだと思います。

絵がどちらかと言うと現代風ではなく、昔よりなのですが、内容が非常に面白いので、絵だけで判断せずに中身をぜひ読んでほしいです。

基本情報

著者    森 恒二もり こうじ
出版社   白泉社
雑誌    ヤングアニマル
連載期間  2008年~2016年
ジャンル  サバイバル、殺し合い、恋愛、友情
巻数    17巻完結
アニメ   なし(2020年1月現在)
ここから、ネタバレを含みますのでご注意ください

あらすじ

 

国民をIDで把握している日本で、今ネットの中で噂になっていることがあった。

それは、自殺島の存在だ。

国は、増え続けている自殺者の医療費や社会復帰支援などの費用が国で支えきれなくなっており、本人の自由意思を尊重して切り離すことにした。

その者たちが行く先が自殺島と呼ばれる場所だという噂だ。

主人公であるセイは、世の中の不合理などからリストカットの常習犯となり、ある日薄れる意識の中、病院で生きる義務を放棄するかどうかの書類を書かされる。

そして、次に目が覚めると、そこは無人島だった。

周囲にはたくさんの人がいて、近くにあった看板を読んでみると、ここには人権が存在せず、死ぬも、殺すも生きるも、何をするにも自由だと言う。

ここに集められた者たちはみな自殺志願者。

だから、その看板を見て死ぬやつも何人かいたが、中には、実際に死んだやつを見て死ぬのが怖くなった奴や、死に場所は自分で決めるという奴もいた。

また、法律も何もないこの島なら好き勝手出来るとして、生きる選択をする奴もいた。

初日は、ほとんどの人が協力して、生きようとしていたが、もともとは死のうとしていた人たちだ。

日がたつごとに、どんどん自殺していくやつが増えていく。

そうした中で、死の恐怖や死に場所が違うからと生きていこうとする奴らも、死にたいのに、生きるために行動しているという矛盾を抱えながら生きていく。

そして、次第に死ねなかったことが、生にしがみついていることがコンプレックスとなっていった。

幸い島には、バナナや木の実などの食料が取れ、昔は人が住んでいたため、漁師小屋などもあって、魚を捕れる環境も整っていた。

だが、いつも魚が取れるわけでもなく、そういう日が続くと次第に仲間内での争いや協力がなくなっていき、険悪なムードになっていく。

セイはそんな自殺島で暮らし、死んでいく人たちを見ると、何かが違うと感じ始めていた。

だから、生きる意味を追い求めていたが、だんだんと生きる気力がなくなっていく。

そんなある日、野生の鹿と遭遇する。

そこで見た、鹿の圧倒的存在。

生気に満ちている存在。

その存在に近づきたくて触れたくて、生きる気力が尽きる前に狩りに行くことを決意する。

弓や狩りの知識があったセイは、自分で弓を作り山に入ることに。

そして、実際に鹿を狩ると、自分の中である答えが出た

だから、この島で生きてみようと決意した。

 

約一週間後、初めて鹿を取り山から戻ると事態は変わっていた。

この島からイカダを作って脱出しようとする者が出てきたのだ。

だが、政府が海域を監視しており、その作戦も失敗してしまう。

そのため、皆にこの島から出ることはできないという絶望を与えてしまった。

そして、次第に荒れてくる島。

法律も何もない島で、治安が良いはずがない。

変わる者、迷う者、無法をする者。そうした人に分かれていく。

だから、食料を安定してとれるようになったり、自給できるようになったりしてくると、問題となってくるのが無法をする者達の存在だ。

セイがいるグループとは、別の場所で生活しているグループとの争いが始まったのだ。

そのグループは、サワダという男がリーダーとなっていて、そいつが絶対的な王様である。

しかも、肉がないときには人間を焼いて食う狂った男だ。

何故そんな男に付き従っているのかと言うと、圧倒的な恐怖に加えアメがあるからだ。

女を好きに出来るというアメが。

だから、男はサワダを信仰し従うのだ。

でも、こんな扱いを受けている女もサワダを信仰している。

なぜなら、こういう極限状態に置かれると、たいていの人間は誰かにすがろうとする。人間はそこまで強くない。

そのため、サワダについていけばすべてを決めて与えてくれると思うから、付き従う。

人間は基本的に誰かに従う方が楽なのだ。自分で考える必要もないし責任もないから。

特殊な状況下におけるマインドコントロールのようなものだ。

そして、サワダはセイたちのグループの女や食料を求め、本格的な争いへと発展していく。

主な登場人物

セイ(生)

本作の主人公。

周囲の期待やプレッシャーによって、何も持っていない自分には生きる意味がないと考え、自殺未遂を繰り返すように。

だが、自殺島に送られ、そこで生活し山で狩猟をするうちに命の意味を、生きる意味を見出す。

学生時代に出会った先輩のおかげで、弓や狩猟の知識があり、その知識をもとに試行錯誤していく。

この島で一番のハンターと言うこともあり、人間同士の争いで有利な立場となっているが、人を殺すことに、人を射ることに物凄いためらいを覚えている。

だから、争いの場面でも出来るだけ、人を射らない様にしている。

マリアという女の子のことを気にかけており、好いている。

仲良くなる内に、マリアと言う名前が昔を思い出すから好きじゃないということで、リヴと言う名前を付ける。

リヴのトラウマを助けてあげたいと何かしてあげたいと思うのだが、己の男の部分はリヴを苦しめる部分でもあるので、何もできない自分に苛立ちを覚える。

だが、二人で罪も苦しみも乗り越えようと約束し、互いに支え合う存在へとなっていく。

そして、どちらかが死ぬときは、自分も死ぬ時だとし、二人の命は一つであると決めた。

イキル

主人公のパートナーの犬。

狩猟犬として、セイの役に立っている。

セイ(生)が自分の名前をもじって、イキルと名付けた。

これはイキルが、元気いっぱいで生きる力に溢れているため、お前のようになりたいという意味を込めてセイがつけた。

セイと同じくらいリヴにも懐いている。

リヴ(マリア)

長い髪をした美しい女性。

本名はマリアだが、昔性的虐待を受けており、そのことを思い出すからとこの名前を嫌っている。

リヴはセイがつけた名前でセイやイキル同様、Live(イキル)からつけられている。

初日の夜に、犯されそうになったところをセイが助けようとしてくれたことや、屋上で一緒に死のうとしてくれたことから、徐々にセイのことを気になり始める。

そして、セイが一生懸命生きようとしている姿を見て、私もあの人のようになりたいと惹かれ始める。

屋上によくいるがそれは、ここにいればいつでも終わらせることが出来ると安心するからである。

未だ性的虐待のことを引きずっており、付き合った男性でもそういう行為になると体がこわばり、人形みたいになってしまう。

そのことが原因で男性と分かれている。

セイとの時もそうで、セイに抱きしめられることに心は喜んでいるのに、体はそれを拒んでしまう。

しかも、リヴは叔父に侵された自分のことをみだらで汚れていると考えているので、自分のことを責めづづけている。

でも、セイに二人で罪も苦しみも分け合おうと言われ、過去の呪縛から徐々に解放されていった。

セイが死ぬときは自分も死ぬ時だと決めており、セイの方もそういう風に決めているので、二人の命は一つとし、互いの命を大事にしている。

カイ

セイの知り合い。

冷静な視点で物事を見ているが非情な性格を併せ持つ。

当初は、リョウと共にグループのリーダー的存在となっていたが、次第にその冷酷な性格から周りと合わなくなっていく。

根本的な考えに、「人間には生きる価値がない」と言う考えを持っており、グループの人間を甘い言葉で自殺に導いている。

リョウ

カイと共にグループのリーダー格を担う。

セイからも頼られる存在で、共に認めあっている存在である。

リョウは死に場所をこの島ではないとしており、島からの脱出を計画するも失敗してしまう。

そのため、心を閉ざしグループから離れ一人で生きようとしていたが、セイから戻ってきてほしいとお願いされ、もう一度グループに戻りこの島で生きることを決意する。

サワダ

港側のグループのリーダー。

島に来た初日に、セイたちとは別れて山の中に入っていった一人。

最初は善きリーダーであったが、次第に暴君となっていき、しまいには人間の死体を食べるように。

圧倒的な恐怖と女を好きに出来るという甘いアメで男たちを操っている。

だから、何人かはこの支配に耐えられず、セイたちのグループに逃げられるのだが、そのうちの一人の女がサワダのお気に入りだったために、セイたちのグループに目をつける。

そこから、セイたちグループとの本格的な争いへと発展していく。

魅力

 

この漫画は、自殺未遂者たちが様々な葛藤を乗り越えながら、生きようとする姿が描かれているのが魅力の1つだろう。

この島にいる人は何らかの闇を抱えていて、その闇とどう向き合っていくのか、それが大きなテーマとなっている。

その闇を知ると、このキャラが死にたがっているのは分かるなと共感できるし、この状況になったら私も死ぬことを選ぶだろうなと思ってしまう。

でも、それを乗り越えようとあがく姿は読んでいて感動すると思う。

だが、中には闇を乗り越えられずに死ぬことを選ぶ人いる。

そこがリアルだなと思う部分である。

さらに、法がない島だから、人の醜い部分が出るので、それと立ち向かっていくのも面白い。

主人公のセイは、弓使いなので島の中で最強の存在と言えるだろう。

だから、セイがその気になれば対立しているグループのサワダを殺すことは容易なのだが、セイはどうしても人を殺すことにためらいを覚えている。

みんなを守りたいけど、人は殺したくない。

その葛藤も見所の一つだ。

そして、無人島なのでサバイバル要素がたくさん含まれている。

この漫画の作者はサバイバル経験があるようで、作中でもたびたび漁師や猟師の方に教えてもらったなどと書かれており、サバイバルの経験談を語っている。

だからこそリアルなサバイバルが描かれているので、勉強にもなるし、かなり面白い。

また、セイとリヴやほかの人たちの恋愛要素も面白いところだ。

互いに闇を抱えているので、その闇を、傷を互いに埋め合おうとする。

様々な人間ドラマがあるので、非常に面白い。

最後に

私は、この漫画を読んで共感できるところがたくさんありました。

この漫画を読んだとき、私も生きる意味が分からず探していて、無人島で生きるためだけに生きている、それが羨ましく思いました。

社会では、たいていの人は働かないといけない。

でも、なぜ働くのか、なんのために働くのか私にはわかりませんでした。

金を得るため、生活するため、家族を守るため。

どれも私には働く理由もしくは、守るべき存在がいなかったのです。

だから、生きるために食料を取り自給するセイたちの生活に物凄く憧れを抱きました。

私は、原始的な生活の方が、生きる喜びを感じられるだろうなとこの漫画を見て思いました。

この漫画は、生きるとは何かを訴えかけている漫画であり、なぜ生きるのかを作者なりの答えを伝えようとしている漫画です。

ですので、この漫画を読むと少なからず、人生について考えさせられると思います。

この漫画は、リアルな人間の心情やサバイバルが好きな方にお勧めですので、ぜひ読んでみてください。

この記事を読んで、少しでも自殺島に興味を持っていただけたら嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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