今回私が紹介するのは、死神サイ殺ゲームという漫画です。
これは、死神に取りつかれた者同士で、己の命を懸けたゲーム(サイコロ限定の賭博)を行っていくデスゲーム系漫画となっています。
週刊少年マガジンにて連載されていて、講談社公式サイト・アプリのマガポケでも公開されていますので、読んでみてください。
基本情報
著者 原作 門馬司
漫画 大前貴史
出版社 講談社
雑誌 週刊少年マガジン
連載期間 20019年~連載中
ジャンル デスゲーム、ギャンブル、死神
巻数 1巻が2020年2月17日発売予定
アニメ なし(2020年1月現在)
あらすじ
神沢一家は、祖母の家に帰省していて、今は車で帰っているところだった。
長男で高校三年生の正心はクイズが大の得意で、高校一年生の妹である萌香に高校生クイズの過去問を出してもらって、暇をつぶしていた。
そんな正心は、東大のクイズ研究会に入って、クイズ王になるのが目標だった。
正心は、昔から何に対しても答えを知りたがり、ただひたすらに様々な疑問に対する答えを求め検証してきていた。
そして、事件は起こった。
父である仁志が、頭痛を訴えたのだ。
それに対して、知識が豊富な正心は、長時間運転による緊張で頭痛がする場合もあるが、くも膜下出血などの命に係わる病気の可能性もあると指摘したのだ。
最悪なことに、その指摘は的中してしまう。
父が意識を急に失ったのだ。
正心は、とっさに身を守る行動をとったがために、軽傷で済んだが、妹の萌香はフロントガラスを突き破り、外に投げ出され重傷を負ってしまった。
病院に運ばれるも二人は意識不明の重傷で、助かる可能性は低いという。
家に一人で戻り、絶望する正心だったが、萌香の部屋の引き出しから、テープでぐるぐる巻きにされて保管してある小さな箱を見つける。
あけてはいけないと分かっていながらも、答えを常に追い求めている正心は己の欲望に耐えきれず、箱を開けてしまう。
中にあったのは、黒い小さなサイコロだった。
なぜこんなものを厳重に保管してあってのか、疑問に思う正心だったが、次の瞬間、サイコロから化け物が飛び出してきた。
そいつは、バッチと名乗り死神だという。
そして、サイコロに触れたお前は、このサイコロの契約者となったと説明を受ける。
さらに、告げられた言葉は、「お前の願いを叶えてやろう」だった。
その言葉に、正心はこれで父と妹を助けられるのではないかと考えた。
それを死神に問うと、助けられるが、どちらか一方だけだと言う。
ルールは簡単で、サイコロを振って456が出ればどちらか一人が助かり、23が出れば選んだ者が死に、1が出れば選んだ者と正心が死ぬ。
自分が死ぬ確率があることに動揺を見せる正心。
それを見て、死神は楽しんでいた。
そして、こうも予想していた。
こいつは、サイコロを振ることなどできないと。
6分の1の確率で自分が死ぬギャンブルなんてできるわけがないと。
しかし、正心が出した答えは、サイコロを振って妹の命を救うというものだった。
その回答に予想を裏切られた死神は、動揺するも456を出すことはできないだろうと考えていた。
だが、正心は見事4を出し、その瞬間電話が鳴って、妹が助かったことを知った。
死神は、面白くない結果につまらなそうにするも、なぜ父親を選ばなかったのかを聞いた。
それに対しての正心の答えは、「一択だった」という。
なぜ一択だったのか、それは、死神を封印したのが萌香だったからだ。
正心は、萌香がどうやって死神を封印したのか、それも当時中学生であろう萌香が死神という化け物をどうやって何を使って封印したのか、それをどうしても知りたかったのだ。
そう正心は、父親の命よりも、自分の知りたいという欲求を取り、妹と自分の命を賭けたのだ。
急いで病院に行く正心は、萌香の無事を確認して大いに喜んだ。
そして、二人きりになったときに、萌香の「ありがとう」という言葉から死神が見えることを確信した正心は、死神のことを切り出す。
すると、突如としていつもの明るい萌香ではなく、雰囲気が一変して目つきが鋭くなりキツイ感じに変わった。
そんな萌香にサイコロの説明を聞くと、2年前おばあちゃんの家の蔵でサイコロを見つけて触ってしまったのが事の発端だと言う。
正心は、萌香を助けてもらっているために死神をあまり悪い風には捉えていなかったのだが、萌香から死神に取りつかれた者は死ぬと聞かされた。
正心も、契約者となってしまったために、他の死神の存在が見えるようになっていたのだ。
そして、ここは病院だから、死神に取りつかれている人はたくさんいた。
だけど、死神とりつかれても死なない例外があるそうだ。
それが、サイコロの契約者になること。
死神は退屈しのぎのために、取り憑いた人間を代打ちにして、ゲームをする遊びを始めた。
それは、毎月、月が最も満ちる日にあり、「死神賭博」の夜会が始まろうとしていた。
このゲームに勝つことが出来れば、番人に願いを一つ叶えてもらえる。
ただし、己の寿命をチップとして賭けなければならない。
つまりこれは、他の参加者と寿命を奪い合いそれに勝って願いをかなえてもらえるギャンブルである。
さらに、これだけではつまらないからと、ゲームの際に死神の力をランダムで一つだけ授けられるそうだ。
2.死神の鼻・・・幸福、不幸を嗅ぎ取り相手の精神状態を読み取る「鼻」
3.死神の耳・・・施行を音声化し心の声を聴きとれる「耳」
4.死神の舌・・・味で人間の「嘘」を感じ取れる「舌」
5.死神の手・・・念じるだけであらゆる物体を変化させる「手」
6.死神の第六感・鼻の上位互換であり未来予知を可能にする究極の能力「第六感」
それは、自分の残りの寿命。
夜会に参加すれば、寿命をチップにするため、自ずと残り寿命を知ることが出来る。
他にも、死神能力は実際使うとどんな感じなのか、負けたらどうなるのかなど様々な知りたいという欲求のために、夜会に参加することを決意したのだ。
こうして、正心は命を賭けし者達との究極のギャンブルに足を踏み入れることとなる。
- 作者:門馬 司/大前 貴史
- 出版社:講談社
- 発売日: 2020年02月17日
主な登場人物
神沢正心
本作の主人公で高校三年生。
小さいころから、どんな些細なことでも答えを求め、電柱の高さの平均を知りたがったり、どれだけ寝れずにいられるかなど検証をしていた。
そのため、ネタバレを見ちゃう性格で、映画とかは結末から見ちゃうぐらいだ。
死神と契約してからは、恐怖や家族の命よりも、知りたいという欲求が勝ってしまい、ゲームに参加することを決意する。
恐怖・命<知りたい欲求
普段は温厚だが、知りたいことが出来るとそれを追い求め性格が急変するため、二面性を併せ持っている。
だから、死神からはイカれてやがるという評価を得ている。
神沢萌香
正心の妹で高校一年生。
中学2年生の時に、死神のサイコロを見つけ契約してしまう。
そこから、どうやってかは謎だが、一年前に死神を封印することに成功する。
また、夜会にも参加していた。
死神のことになると、普段の明るい様子から、急に目つきが鋭くキツイ感じになるため、兄と同じく二面性を併せ持つ。
バッチ
萌香と契約していたが封印された死神。
現在は正心と契約している。
イカレている正心のことを気に入っており、「第六感」が得意な能力。
魅力
このマンガの魅力は何といっても、ギャンブルをどう主人公が勝つのかという点でしょう。
主人公がイカレているがために、そこに気付くのかというのや、普通の人ならそこまでやることできないだろというような行動をとるので、読んでいて予想が出来ずとても面白いです。
そして、死神の能力を一つ得られるというこのルールが、ギャンブルのキーになってきそうです。
ゲームによっては、相性の悪い・使えない能力もあるので、それをひいてしまったときにどうするのか、それが楽しみですね。
実際、正心も初夜会の時に、使えない能力をひいてしまったんですが、それをうまく使ってピンチを切り抜けていました。
また、寿命を賭けているというのも緊張感があって好きです。
参加者それぞれに、負けられない理由があるので、主人公以外にも感情移入することが出来ます。
そういった人たちをどう倒すのか、どういう結末になるのか、それが楽しみです。
最後に
死神サイ殺ゲームは、まだまだ、始まったばかりですが、とても面白くギャンブル漫画が好きな人は絶対にハマると思います。
続きが気になった方は、マガポケで無料で読めますのでぜひ読んでみてください。
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